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2011年04月24日 05:29
まだ自分という存在も、知識も、記憶もおぼつかない頃に私は彼と出会った。何もわからない私だったが、目の前に存在する者が絶対的なものであるという事だけは理解できた。
”神”。その言葉こそ、彼にふさわしいと私は感じた。そして実際に、彼は神と呼ばれる存在であった。
「ああ、こうして会うのは初めてだったな。ルシフェル」
「ルシ・・・?」
「君の名だ」
どうやら私は”ルシフェル”と呼ばれる存在らしい。
「まだ分からない事だらけだと思うけど、すぐに理解していく。お前には色々面倒ごとを頼むと思うがよろしく頼む」
「はい・・・わかりまし」
「あ・・・っと。言うのを忘れていたな」
彼は、私が言い終わる前に何かに気付き、そして先程よりも少し真剣な面持ちで言葉を紡ぐ。
「私のことは好きに呼んでくれて構わない。ただし、私を敬うな。慕うな。憧れるな。それは人が行う行為だ」
「・・・?」
「今のお前には難しいか?要するに、敬語など必要ないということだ。ルシフェル」
それが最初で最後の、彼が私にした”命令”だ。
”神”。その言葉こそ、彼にふさわしいと私は感じた。そして実際に、彼は神と呼ばれる存在であった。
「ああ、こうして会うのは初めてだったな。ルシフェル」
「ルシ・・・?」
「君の名だ」
どうやら私は”ルシフェル”と呼ばれる存在らしい。
「まだ分からない事だらけだと思うけど、すぐに理解していく。お前には色々面倒ごとを頼むと思うがよろしく頼む」
「はい・・・わかりまし」
「あ・・・っと。言うのを忘れていたな」
彼は、私が言い終わる前に何かに気付き、そして先程よりも少し真剣な面持ちで言葉を紡ぐ。
「私のことは好きに呼んでくれて構わない。ただし、私を敬うな。慕うな。憧れるな。それは人が行う行為だ」
「・・・?」
「今のお前には難しいか?要するに、敬語など必要ないということだ。ルシフェル」
それが最初で最後の、彼が私にした”命令”だ。
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