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2025年07月25日 10:46
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2011年08月08日 04:23
世界は思ってる以上に鮮やかで、希望で溢れている。
と、思っていた。

昨日食べて美味しいと感じていたものが、今日になったら無味無臭のただの塊になり果ててしまっても―――。昨日までは数えきれない色が存在していた世界が、今日になったらモノクロの味気ない世界になってしまっても―――。

「絶対、大丈夫だって・・・・・・おもってたのになぁ」

世界は思ってる以上に淀んでいて、絶望が口を開けて待っていた。



――――――
飽きた。グリードの視界って灰色なのかな?って思った。

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2011年07月29日 05:34
何故、人に似せて作られたのだろう。何故、感情を持つようになってしまったのだろう。

「おせっかいだとは思うけどな、お前のために言わせてもらうぞ!それ以上”ヒト”に近づくな!確かにお前は旧型の俺と違って応用がきく。でもだからと言って完全な”ヒト”になることは有り得ねえんだ。頭の悪い俺にだって分かることだぞ!?」

「でも、あの人が―――。マスターがそう望んだ。俺はそれに従うまでだ」

例えそれで壊れることになっても、別にいい。俺はどうやったって、あの人を喜ばすことはできないんだから。



――――――
デリ雄はなんかすごく好きである。うちの子設定なので嫌いになるわけが無いのだが。
ちなみに怒ってるのは津軽。

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2011年06月06日 02:52
あなたを、信じていた―――。

「なぜ?」

無知な私に色々なことを教えてくれた。迫害され、孤独に囚われそうな私に言葉をかけ、そばにいてくれた。
たかが数百年、とあなたたち天使は思うのだろう?だが、私は人間だ。数百年という年月は途方も無い。だから、

「だからそんな途方もない時間を一緒に過ごした相手を、お前は簡単に信じてしまったのか?私はこんなにも分かりやすく、お前にヒントを提示していたというのにな・・・」

・・・・・・?

「最初から”そう”と決め込んでいるから、疑うこともしない。もっと柔軟に物事をとらえろ、イーノック」

どういう意味だ・・・?

「ここまでいってもわからないのか?困ったやつだな。黒と赤は汚れの象徴だと教えなかったか?」

黒と、赤・・・。まさか、あなたは・・・・・・最初から・・・・・・・・・・・・

「だから、さっきからそう言っているだろう?さあ、問答もこの辺でおしまいにして少し遊ぼうか。なあ?イーノック」




――――――
ルシさんは最初から堕天してました的な。ほんとの髪と目の色はミカエルとおそろいな感じで。
ミカエル生まれた頃に堕天したからアークエンジェルにも怪しまれない。神様も面白いからそばに置いてたり。

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2011年04月24日 05:29
まだ自分という存在も、知識も、記憶もおぼつかない頃に私は彼と出会った。何もわからない私だったが、目の前に存在する者が絶対的なものであるという事だけは理解できた。
”神”。その言葉こそ、彼にふさわしいと私は感じた。そして実際に、彼は神と呼ばれる存在であった。

「ああ、こうして会うのは初めてだったな。ルシフェル」
「ルシ・・・?」
「君の名だ」

どうやら私は”ルシフェル”と呼ばれる存在らしい。

「まだ分からない事だらけだと思うけど、すぐに理解していく。お前には色々面倒ごとを頼むと思うがよろしく頼む」
「はい・・・わかりまし」
「あ・・・っと。言うのを忘れていたな」

彼は、私が言い終わる前に何かに気付き、そして先程よりも少し真剣な面持ちで言葉を紡ぐ。

「私のことは好きに呼んでくれて構わない。ただし、私を敬うな。慕うな。憧れるな。それは人が行う行為だ」
「・・・?」
「今のお前には難しいか?要するに、敬語など必要ないということだ。ルシフェル」


それが最初で最後の、彼が私にした”命令”だ。

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2011年01月06日 03:19
あなたのお側にいられるだけで良かった。あなたのお声が聞けるだけで、笑顔が見れるだけで、私は幸せだった。それ以上は何もいらなかった。

「    」

この心の内に湧き上がる気持ちが、恋や愛の類なのか。はたまた尊敬や憧れの類なのか、私にはわからなかった。

「    、お前には話しておこうと思って探したのですよ」
「は、いったいどうされたのですか?」

だが、わからないままで良かった。あなたの幸せが、私の幸せ。
そしてこの幸せは、私が死ぬまで続くと信じていたから。

「まだ、不安定な時期なので陛下にはお話ししていないのだけれど・・・」
「は・・・・・・」
「赤ちゃんが、できたのです・・・」





その時の彼女の笑顔が、今でも忘れられない。
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